11年前の2月25日。私たち夫婦は初めて出会いました。それも『お見合い』。私の場合、お見合いは5回目でした。それまであった人も、皆良い人だったんですが、付き合おうとか、ましてや結婚しようなんて気には全くなれませんでした。理由は二つ。「この先この人と50年も60年も一緒にいる気になれない」というのと「まだ結婚したくない」ということ。特に後者が強かったかもしれません^^;
この日も、どうやってお見合いを断ろうか、どんな理由をつけようかと考えながら仲介人を助手席に乗せ、指定されたファミレスへ。時間は1時。ちょうどお昼時で店内もほぼ満員。そんな中、私たちの姿を見るとスクッと立ち上がったおっさん2人と
スーツ姿の男性。これが旦那でした。ちょっと軽く引いてしまいました^^;今までのお見合いでも、スーツ姿の人は初めてでしたし。そりゃ私も普段着ではありませんでしたよ。ちょっとフォーマルな服は選びましたけど、そのまま遊びに行っても何らおかしくない服装でした。
ずっと立ったまま挨拶する旦那。注目を浴びているのはすごくよくわかったし、ようやく座ってくれた時はほっとしました。そうこうする間に仲介人3人(普通は2人なんだけど)は席を立ち、2人でしばらく話してましたが、やっぱり周りの視線が気になります。
「この服装ではどこにも遊びにいけないしな」
ということで、ドライブへ。ドライブと言ってもどこに行くあてもなく、ずーっと国道を石川県に向かって走り続けました。話した内容は・・・。
「牛乳が賞味期限切れてたから、お風呂に入れて牛乳風呂にした」(旦那)
「昨日ピザ食べ損ねたからどこかでピザ食べたい」(旦那)
といったたわいも無い内容。結局金沢近くまで走ってUターンし、途中ピザを食べるために喫茶店に寄った以外はずっと車の中。でも、会話は全く途切れませんでした。
4時半ごろに最初のファミレスに戻り、お互いの電話番号を交換。そのまま家へ。いつもなら、お見合いの後は相手に対する嫌悪感みたいなものがぐおあぁぁと襲ってくるのですが、この日は違いました。もう一度会ってみたい、もっとこの人のことを知りたいと思っていました。第一印象はあんまりよくなかったのに^^;
仲介人を通して、お付き合いの返事をもらったとき、電話を握ったままガッツポーズを取ったのを覚えてます。その電話の直後、旦那から電話がありました。次の土曜日、
3月2日。どこかへ遊びに行こうと誘われました。初めてのデート。初めての普段着。そして初デートからちょうど1年後の3月2日に、結婚式を挙げました。
結婚って、勢いだといいます。付き合っている間に聞いたのですが、旦那もこの見合い、全く乗り気ではなかったようです。見合いの日、本当ならば友達とスノーボードに行く予定だったようで、いきなり見合いの予定を入れられ、嫌だったらしいです。お互いが嫌々お見合いの席に座り、その2人が1年後には結婚するんですから。本当に結婚て、勢いなんだなぁとつくづく思いました。もちろん、勢いと一緒に多少の我慢も必要なんですけどね。
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