前回の備忘録の続きでございます。生後1ヶ月で入院生活となりました長男。川の字で眠っていた寝室で、主のいない小さな布団を見るたび涙が出ました。もっと早くに気付いてあげられればと自分を責めたりしました。
生後1ヶ月で産休が終わってしまうので、会社に連絡し、子供の状況を話して休みを延長してもらうよう頼みました。総務課の課長さんは快く許してくれて、子供が全快するまで休んでいいと言ってくれました。
長男が入院した『新生児集中治療室』は、総合病院の中の『未熟児センター』の中にありました。一つの部屋に赤ちゃんが入るケースが沢山置いてあって、それぞれの赤ちゃんに心拍数などを表示する機器がついています。なかには水槽のような密閉式のケースに入れられた、小さな小さな赤ちゃんもいました。身体に不釣合いなオペラグラスのような大きな眼鏡を固定され、紫色の光を浴びてました。いつもお父さんがビデオ片手に撮影していて、一度だけお母さんが来てました。看護婦さんに付き添われて辛そうでした。保育器の前に座ってお父さんと一緒に子供を眺めていて・・・。喉やお腹に直接管を通された赤ちゃんもいました。
そんな中、ひときわ元気な泣き声の長男。看護婦さんが参ってました。普通の赤ちゃんはお腹すいて泣いてもしばらく泣くと泣きつかれて眠ってしまうそうなんですが、長男は決して泣きやまず、もらえるまで泣いていたそうです(ちなみにこの時、心臓に負担がかかるからと飲めるミルクの料はたったの80mlでした)。
「頑固な赤ちゃんよ~~。お母さん大変だわ。退院したら頑張ってね」
なんて看護婦さんに励まされました^^;
入院中、一度だけ発作もありましたが(このときのお医者さんと看護婦さんの連携は見事でした。無事に数秒で発作は止まりました)、お医者さんの了解も出て数回の外泊の後、入院してからほぼ1ヵ月後に退院することが出来ました。笑顔が出始めたり、1人で遊べるようになったりと一番いいシーンは看護婦さんに先に見られてしまいましたが^^;その後は独占できましたし。その後月に1回の通院は必要でしたが、我が子を家に連れて変えれる嬉しさのほうが大きかったです。
退院のとき、看護婦さんに聴診器を渡されて
「育児は睡眠不足との闘いでもあるから。頑張ってね」
と励まされました。家でぐずって泣くたびに聴診器で心拍を確認し、お風呂からあげるたびに心拍に気を配り。そのうちに聴診器で聞くより直接胸に耳を当てて確認したほうが早いことに気が付いて、聴診器はタンスの置くに引っ込んでしまいました。
でも、時々聴診器を見つけるたびにあの大変だった頃を思い出します。もし、自ら命を絶とうとするようなことがあれば、私はこの話を子供にするつもりです。
『あなたの命を守るために、沢山の人がかかわって、必死であなたの命を守ったんだよ。お母さんもお父さんも走り回ったんだよ』
って。
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