昨日いろんな人のブログを周り、いろんな意見を読み、色々と思いをめぐらすうちに何故か『宇宙戦艦ヤマト』にまで至りました^^;
この記事は、ただの駄文です。今日の私の思考回路。対して興味のない方はスルーしてくださいませ。長文ですが、「つづきはこちら」には書きません。万が一読んでくれる人がクリックすると、スティッカムがまた最初からになる。坂井泉水さんの声、しばし堪能してください。
私の阪神ファン暦は、新聞チェックしていた頃から考えると20年近くにもなります。新聞チェックしかしていなかった、つまり勝ったか負けたかを確認することしかしていなかったので、最初の頃はファンではなかったかもしれません。本格的にテレビの前で中継を見て、勝敗に一喜一憂するようになったのは2003年から。それまでは中継も見ていませんでした。福井では中継というと必ず巨人戦のみ。つまり阪神巨人戦もしくは巨人阪神戦しか見れなかったのです。つまり、必ずといっていいほど負けていました。
「私が見るから負けるんだ」
という思いから見るのをやめていたのですが、そのうちたいした感情も持たず翌日の新聞でほんの2~3行になった阪神の記事を毎朝読むのみとなっていました。
結婚相手、つまり旦那も阪神ファンです。今ここまで熱狂的なファンになったのは彼の影響もあるかもしれません。中継を見るようになったとき、旦那に驚かれました。
「野球見るの?中継みるんだ!」
それから中継がある日は必ず野球がテレビで流れてます。つまり、私はこれだけ弱い阪神を中継で見るのは本当に初めてです。
ファンになってから、どれだけ阪神ファンをやめたいと思ったでしょう。何度他球団のファンになると宣言したでしょう。結局私は黄色いユニをファンクラブでもらい、いそいそと刺繍し、子供たちにまでユニを買ってしまいました。ある時はヤクルトファンで、ある時はソフトバンクファンでした。あ、ソフトバンクは好きな球団ではありますけどね。ここまで熱狂的にはなれません。ヤクルトファンもほんの数時間でやめました。去年あれだけコテンパンにやられた甲子園にも、今年もうチケットをゲットし、その日を心待ちにしております。
昨日、とあるチャットに顔を出していました(某所とはまた別)。いつもはROM専門なんですが、昨日は本当にカキコミしようかと思いました。次々と出てくるのは選手へのヤジ。わざわざここで叫ぶか?思ったことがすぐ口に出てしまう現実の世界とは違い、チャットって文字を入力し、変換して確定して、そして送信ボタンでネットの世界に飛んでいくというある程度の工程があるわけです。なのにそんだけ指を動かしてもまだ冷静になれない。その「やる気が無い」だの「監督やめろ」だのカキコミを見ながら、腹立たしい気持ちを抑えて考えました。確かに、やる気が無いプレーがあるかもしれない。リードも一辺倒かもしれない。監督が動くのが遅いかも知れない。覇気が見れないかもしれない。でも、それでも選手たちが、監督が、コーチ陣が、負けようとかどうせ負けるんだとか考えているとは思えない。なんとかしよう、勝ちたいと思いながらやっていると信じたい。
昨日のあのシーンでは、福原投手を交代させなかった監督が悪いのか、エースとして任されたマウンドで、ピンチを踏ん張れなかった福原投手が悪いのか。あの絶好のチャンスで打てない選手が悪いのか、そんな指導しか出来ないコーチが悪いのか。ノーアウト2・3塁。打者はピッチャー。そのめぐり合わせが悪いのか。試合は生きています。ほんの少しの幸運であっという間に点数が入り、ほんの少しの不運であっという間に失点する。流れを汲んだほうの勝ち、流れに乗れなかったほうの負け。
阪神は今沈没船です。海の底にずぅぅぅんと沈んでしまっています。沈没船ならもう上がれない?海の底で朽ちていくのを待つだけですか?ドリカムの歌の中で出てくる「沈没船のモンキーガール」はその後のアルバムの中で「豪華客船の旅」に出ています。それに、沈没した海底の戦艦大和から、イスカンダルへと向かう宇宙戦艦ヤマトが生まれたんですよ(これが冒頭の話^^;)。この宇宙戦艦ヤマトは、多数の困難を乗り越え、尊い命を無くしながらそれでも期限の1年で地球へと帰ってくる。もう青い地球ではなかったけれど。ああ、もう一回みたいな、最初から最後まで。阪神だって今はボロボロだって、波動砲すら打てなくなって、最後に目的を達成できれば皆歓喜の声で傷だらけの彼らを賞賛するでしょう。
勝ったら喜び、負けたら悲しむ。私はそんな単純なファンです。難しいことなんて分からない。打者の上半身と下半身がついていってないとか、ヘッドスイングが遅いとか、ここで代打は○○だろうとか、もうピッチャー交代せいよとか・・・。現場で、選手たちの一番そばで見れている人が選手たちの状態が一番よくわかっている人。信じるしかありません。
この場面でと送り出された選手なら、最高の結果を出すことを信じ、願い、歓喜の時を待つのみ。テレビの前でどんなに「お前じゃないだろう!」とか「もうお前引っ込め!○○出せ!」なんて叫んだって、彼らの耳には届かないいし。球場で叫ぶなんてとんでもないです。チャンスで凡退した時のヤジのすごいことすごいこと。飛ばされた選手はどんな気持ちになっているんでしょう。大事な企画を任されて、それでも失敗して契約結べなくて落胆している最中に同僚に「何やってるんだよお前、もう会社やめろよ」なんて吐き捨てられた日にはもう落ち込むなんてもんじゃないでしょう?同僚に殴りかかってしまうかもしれません。私なら。
言いたくなる気持ちも分かる。叫びたくなる気持ちも分かる。でも、周囲のファンをしらけさせるような、選手たちのやる気も元気も根こそぎ奪っていくようなことはやめたい。
『どんなチームでもアホみたいに勝ち続ける時が必ずある』いつか忘れましたが、公式のBBSに書いてあった文です。まだその時は阪神には来ていない。その時が来たら、そのまま流れを逃さず、上手く乗って最後には3位以内に入れればまだチャンスがあるんですから。これだけ負けていたってまだ首位とは7.5ゲーム差。3位狙いなら3ゲーム差。こんなに負けてるのに。借金7なのに。失点は4位の横浜より少ないです。打率は3位の広島より高いです。4位の横浜にも、3位の広島にも負けてない。大丈夫。
まだいける。まだ落胆するのは早い。イライラするけど。子供に八つ当たりしそうになるけど。諦めたくない。諦めきれない。割り切れない。打率が高いということは、繋がれば相当な得点力を持っているということ。得点さえあれば、ピッチャーももう少し余裕を持って投げられるはず。まだ望みがあるのなら。例えそれが細い細い糸だとしても。その糸はピアノ線かもしれない。異様に強いテグスかも知れない。それならまだまだ諦めない。最後の最後まで、応援しぬく。それが私に出来る、阪神に、選手たちに対して出来る唯一無二のもの。頑張れ。力抜いて、でもアゲて。覇気を見せて。気合を見せて。声のでかさには定評があります、私。ええ。叫べと言われればいくらでも声張り上げますよ!
2003年9月15日。対広島戦。先制のホームランを打ったのは広島のアンディ・シーツ選手。2ランホームラン。先発伊良部投手から。1点差に迫るタイムリーを放ったのは沖原選手。同点タイムリーを放ったのは片岡選手。そしてサヨナラタイムリーを放ったのは赤星選手。ホームインしたのは藤本選手。1塁ベースを回ったあたりで飛びついてくる選手たち。その後のヤクルトvs横浜戦で横浜が勝ち、阪神の優勝が決定。その瞬間まで甲子園で待っていたファンと、誰も居ない、綺麗に整備されたグラウンドに次々飛び出していく選手たちの笑顔、笑顔、笑顔。星野監督の優勝監督インタビューに涙が出ました。フラッグを持って甲子園を回る選手たち。今岡選手の涙に泣けました。今、そのフラッグは甲子園にはないけれど。来年の甲子園には、はためいていることを願って。
PR